メンテナンス

オイル塗装のメンテナンス方法お取り扱いについて

オイル塗装のメンテナンス方法

 準備していただく物

・ 240番(#240)~600番(#600)の木工用サンドペーパー

・ ウエス(柔らかキズい布)

・ 家具用のオイル (当店使用オイルはプラネットカラーグロス)

1、天板全体をサンドペーパーで木目方向に沿って手の平全体で撫でるように擦ります

キズやシミがある場合は、その部分だけ集中的に削らずにその周囲全体にぼかすような感じでペーパーをかけてください。その部分だけ色が変わってしまったら板全体を擦ってください。

2、天板の削り粉を乾いた布で拭き取り、ウエスにオイルを少しずつ染み込ませ天板に塗りこんでいきます

3、オイルを天板全体に均一に塗りのばします

このときに塗り残しがないように、全体が濡れ色になっているか確認してください。

4、天板全体にオイルを塗ったら、すぐに(オイルが乾く前に)全て拭き取ります

ウエスにオイルがほとんどつかなくなるまで、何度も乾いたウエスを交換し、よく拭きあげてください。

5、そのまま風通しのいい直射日光の当たらない所で24時間乾燥させます

乾くまでは、上に物を置いたり、水拭きしたりしないでください。

 600番のサンドペーパー使用

  輪ジミが無くなりました

※ご注意: オイルを拭いたあとのウエスは自然発火する恐れがありますので水にひたして捨てて下さい。

 

ウレタン塗装のメンテナンス方法

小さなスリ傷・シミ等はサンドペーパーで削っても、その部分にスリ傷がつくだけで、よりひどくなってしまいます。ウレタンの塗膜を電動カンナなどで完全に削り取り再仕上げが必要となりますので、素人の方では補修はできません。高額な加工費がかかりますが、加工依頼をすることになります。

  

 

 

ウレタン塗装でも輪ジミ(水ジミ)は付きます

 

 

たたき傷や擦り傷が付くとどうしようもありません

 

 

オイル塗装の一枚板テーブル お取り扱いについて

植物系天然オイルで仕上げた一枚板は木の風合いや木の持つ自然な手触りを楽しむことができます。ウレタン塗装と比べると耐久性はやや劣りますが、お客様自身で簡単にお手入れ・メンテナンスができる事が大きな特徴です。ただ、きれいな状態を長く保つ為に以下の点にご注意下さい。

  1. 十分な乾燥期間を経て作り上げてはおりますが、テーブルが置かれる環境により変色や小さなひび割れ、反り等を起こすことがあります。それを少しでも減らすために直射日光を長時間あてないように、またエアコンの風を固定して当て続けないようにして下さい。
  2. 筆圧によって一枚板に痕が残らないようにする為に、ボールペンなど先の堅いペンで紙に文字を書く時は下敷きを使用して下さい。
  3. 輪ジミや変色を防ぐ為に熱いヤカンや鍋・急須などを直接置かず鍋敷きをしいて下さい。また、水滴・しょうゆ・ソースなどの液がこぼれた時はすぐにティッシュなどで拭き取って下さい。できればコースターやランチョンマット等をご使用下さい。焼き肉など脂の飛ぶお食事をされる時は全体にテーブルクロスを敷いていただきますとベトベト脂を防止できます。
  4. ご購入当初から一枚板が汚れないよう透明なビニールシートを敷かれる方がいらっしゃいますが、長期間敷きっぱなし後シートを取った時に、テーブルの表面にオイルが噴き出たムラができる事がありますのでご注意下さい。
  5. テーブルを拭く時は水を固く絞った布巾で拭いて下さい。同じ場所を強く何度もこすりますとその部分が白っぽく変色します。ご注意下さい。
  6. ご購入後3~6ヵ月くらい経過しましたら全体にオイルを塗って下さい。その後は1年に一度くらいの頻度で塗って下さい。そうしますといつまでも綺麗な状態を保つことが出来ます。(あくまでも目安です)

 

長く使っていますと当たり前ですが、傷が付いたり、輪ジミがついたり日焼けしたりします。上記のように、メンテナンスはお客様ご自身で容易に出来ますが、このようなことも生活の思い出とお考えいただければ幸いです。

 

本格的な補修をやってみたい方へ

一枚板を当店にてお買い上げいただきましたお客様でご希望の方には、当工房の工具を使いご自分の手で補修をやってみる体験をしていただいております。使ったことのない工具を使って一度やってみると自信がつき、ご自宅に帰って大切な大切な一枚板の補修を本格的に取り掛かる決心がつきます。ご自分の手で補修してご購入当初の状態によみがえらせることができます。また、テーブルに対して今まで以上に愛着がもてるようになると思います。世代を超えてお使いいただきたいのでほんの少しのフォローをさせていただいております。(オイル仕上げ品に限ります)